白内障とはどんな病気なのでしょう?

・ 白内障とは、ヒトの眼の水晶体(レンズ)が濁ることにより起こる疾患です。
・ 治療で視力を回復できます。
・ 悪性のものではありません。
・ 同じ白内障でも様々な症状を起こします。

白内障の様々な症状

かすみ

視界にかすみがかかって見えるようになった。

まぶしさ

日差しの強いところや逆光で非常にまぶしく感じるようになった。道の向こうの人の顔がよくわからなくなった。夜、運転すると対向車のヘッドライトが非常にまぶしく感じるようになった。

近視が進む

年齢が若くないのに、近視が進んで遠くが見えにくくなってきた。メガネを直しても半年くらいで合わなくなってしまう。

夕暮れが見えにくい

薄暗いところが見えにくく感じるようになった。

これらの症状がひとつの場合もあれば、いくつか組み合わさって出ることもあります。
全ての症状が出るわけではありません。
白内障の症状に共通な点は、メガネをしても矯正しにくくなることです。

白内障の様々な症状

(図1) どこに白内障があるのでしょう?

瞳の中心、瞳孔の奥にあるのが水晶体です。この患者様の眼を拡大した写真(図2)で見ると、黒目が白っぽく混濁しているところがあります。これが白内障です。
この写真は人体を見る顕微鏡で写真を撮ったもので、よほど濁らないと肉眼ではよくわかりません。

白内障の様々な症状

(図2) 図1の患者さんの拡大写真

白内障の様々な症状

(図3) これも白内障です

白内障の様々な症状

(図4) 重度の白内障

白内障の様々な症状

(図5) 健康なひとの水晶体

(図2) は中程度の白内障です。
(図4)はかなり濁りが進んだ白内障です。視力が低下して歩くことも難しくなっています。
(図5)はきれいな水晶体のひとの写真です。瞳孔の中心は透き通っているので黒く見えます。

白内障の手術はこの濁った水晶体を吸引除去し、そのあとに水晶体の代わりになる眼内レンズを入れ、見え方を回復させます。他の病気がなければ、かなりよい視力を取り戻すことが期待できます。

白内障について更に詳しい情報は